ゆうさん日記(レズビアンの生活では無く私の生活)

田舎で一生懸命暮らしているレズビアンの日記

今週のお題「おかあさん」

今週のお題「おかあさん」
母の日なので書いてみようと思う。
「おかあさん」について。

「おかあさん」それは私が一生なれないもの。

「おかあさん」それは私がなりたかったもの。

「おかあさん」それは義妹達がなれたもの。

「おかあさん」それは私の彼女がなれたもの。


私は、私の「おかあさん」から産まれた初めての子供。
私は、「おかあさん」の唯一の娘。
「おかあさん」はその後二人の息子を授かる。


「おかあさん」は、弟の娘も育てた。
「おかあさん」は、もうすぐ産まれる弟の娘も楽しみにしている。


「おとうさん」は、私にそんな年になっても嫁にも行けないでといつも圧力をかける。
「おとうさん」は、「結婚して子供を産まないかん」といつも言う。


「おかあさん」は、何も言わなくなった。
「おかあさん」気づいてますか?
あなたの娘は一生結婚できないし、一生「おかあさん」にはなれません。

「おかあさん」娘を嫁に出して、娘の子供を子守りして。
そんな夢もあったかもしれませんね。

「おかあさん」女の子を産んで、女の子を育てたのに、ごめんなさい。ごめんなさい。

「おかあさん」あなたの娘はレズビアンです。
「おかあさん」あなたの娘は女性を愛してます。
「おかあさん」あなたの娘にはもう8年も付き合ってる彼女が居ます。
「おかあさん」お友達って紹介したあの人があなたの娘の彼女です。
「おかあさん」あなたの娘は一生彼女と生きていきたいのです。
「おかあさん」言えなくてごめんなさい。
「おかあさん」あなたの娘はこの偏見の強い田舎でレズビアンだと言う勇気が無いのです。
結婚できなくてごめんなさい。孫を産めなくてごめんなさい。
あなたの楽しみを奪ってごめんなさい。



『結婚』『出産』
彼女と生きる覚悟を決めた時、諦めたはずのもの


『おかあさん』
私が諦めたもの



『おかあさん』
私がなりたくてたまらなかったもの
もしかしたら、今もなりたくてたまらないもの