ゆうさん日記(レズビアンの生活では無く私の生活)

田舎で一生懸命暮らしているレズビアンの日記

平成最後の日に彼女との平成を振り替える。

今日で平成が終わります。
そして、今、彼女との平成を振り替える。
当たり前ですが私も彼女も昭和生まれです。

私が33歳で彼女が42歳の出会った。
そして、私が34歳、彼女が43歳になった歳私達はお付き合いすることになりました。
ここにも書けないいろいろなことを乗り越えて付き合い始めた。

異性愛者の彼女が同性である私を選んでくれた。
開花したわけではなく、彼女の自認は異性愛者。
そんなことは私達にとってどうでも良いって思えるくらい私を愛してくれる彼女に感謝しかありません。

異性愛者である彼女は当然同性との恋愛も夜も初めてだったけれど、今も、「どうしたら良い?」って聞くことがあるけれど、一緒に居られるだけで良いって思う。

彼女と付き合い初めて10年が近い。
私は親にも、もちろん職場にもカミングアウトしていない。
大切な大切な人が居ることを言えないでいる。
大切な大切な人の存在を隠している。
彼女を居ないものにしている。

そんな自分の心が苦しくなる。

彼女と付き合ってても、私達は同性なので法律上結婚ができない。
また、地方に住んでいるので、激しすぎる偏見がある。
このまま隠して通すしかない。
何故なら、お父さんが結婚して子どもを産まなくてはって人だから。
独身でも子どもを産むこと事態は可能だろうけれど、結婚して結婚相手の子どもを産むことを望まれていて、独身での出産などあり得ないと思っている父親がいる。
子どもが同性愛者だという事実は受け入れられない親だとわかっているので、カミングアウトするつもりはない。
『知らなくてよいこと』ってあるから。

けれど、言わないことで、彼女の存在を隠していることで苦しくなっていく。
そして私は嘘が上手になっていく。

親には彼女の存在を話していないけれど、職場で恋愛話になると「いない」って言うと根掘り葉掘り聴いてくるおば様方。
彼氏とも彼女とも言わず、『付き合ってる人』って言い方をする。
すると、おば様方は彼氏と認識する。
私が女性なので彼氏と認識するのだろう。
デートした場所などいろいろ聴いてくるが彼女とデートした場所を答える。

そうすると、「写真みせて」って言ってくる。
付き合い初めは『ない』で済むが付き合って何ヵ月、何年って経過すると、写真が無い方がおかしいってなる。
そして、別れたことにする・・・。

こんな風に平成は彼女の存在を隠し続けてきた。


もうひとつ、何度も悩んだのは子どものこと。
子どもが欲しいって思うことがあって、今でもまだ時々考えてしまう。
私が悩む度に彼女さん『いいよ』って言うんだ。
『いいよ』って自分と別れて男性と結婚して子ども産んでいいよって意味だと私は受け取った。
自分が身を引いても私が幸せならって思ってくれるそんな彼女さん。
彼女さんには成人してる子どもがいます。
子どもを持つ幸せを知っているからきっと『いいよ』って言ってくれるんだね。
私には勿体ない彼女です。
私は子ども欲しいって思う時も、彼女さんと育てたいって思ったりしたんだ。
子どもが欲しいってよりも彼女と私にとっての大切な存在が欲しかったのかも。

私も歳をとり、子どもの居ない人生を受け入れようとしている。

平成が終わり、令和になってもきっと彼女さんと一緒に居て、彼女さんが私の隣で笑ってくれてるんだろうなと思う。

令和になっても彼女さんの存在を隠し続けることになると思うけれど、誰に知られなくても、笑ってる彼女も泣いてる彼女も怒ってる彼女も、私がしっかり見ておくから。

10年前も 去年も 昨日も 今日も
きっと
明日も 来年も 10年後も
令和になっても

彼女を愛しています。

『ただただ 愛しています』